奈良・国宝巡り
※文中、この色の字は表記がない限り国宝です。
12月16日(金)
前日に風邪をひき、発熱・悪寒などにおそわれ、どう考えても旅行に行けそうではなかったのですが、
なんとか出発できました。
何と言っても、今回は見たいと思ってから7年目でようやく拝観できる仏像があるんです。
這ってでも行くぞ!という気合で風邪をごまかしました。
新幹線で京都まで行き、近鉄奈良駅に着いたのが11時過ぎ。
新幹線に乗ってたら、途中の米原あたりは雪で真っ白だったので、今回の旅行は大丈夫だろうかと少々不安に
思いました。
しかし、奈良は思っていたほど寒くなかったので、ホッとしました。
荷物を預けて、さっそく最初の目的地へ。
近鉄奈良駅のバス停から10分、途中、東大寺の転害門を眺めつつ、般若寺のバス停で下車しました。
般若寺へはバス停からはお寺の看板どおりに歩いていけば着きますが、途中で大きな石の塔が見えてきます。
十三重石宝塔(重文)です。大きいとは聞いていましたが、あまりの大きさにびっくりです。
般若寺の入口の手前に楼門があります。
今回の旅の最初の目的です。楼門には興味がなかったので、他の楼門の記憶がないのですが、
すっきりとまとまった形の良い門でした。もっとごちゃごちゃしてるのかなと思ってました。
般若寺はコスモスが有名な花の寺です。今回は時期が時期なので、何も咲いていませんでした。
なので、参拝客も一人もいませんでした。
参拝客がいないのは、私にとってはじっくり拝観できるので、ありがたいことです。
奈良のお寺に3年ぶりに来たのですが、京都のお寺とは違う趣があります。
奈良のお寺の方が、お寺の古い歴史と仏教の厳しさみたいなのが伝わってきます。
いただいたパンフレットによると、十三重石宝塔の高さは14.2m。
そびえ立っているという感じがピッタリです。
楼門は境内の雰囲気ととっても合っていました。
以前、楼門の写真を見たときは、それほどよいものだと思わなかったのですが、
お寺の雰囲気を自分で感じてから見るとやっぱり違いますね。
本堂にお参りして、楼門をじっくり見て、般若寺を後にしました。
ちなみに、般若寺の向かいには牧場がありました。こんなところに牧場があるなんて、ちょっと
不思議でした。
バスで来た道を戻り、東大寺の転害門を見に行きました。
転害門は社会科の資料集にも載ってるくらい有名な八脚門です。
東大寺には何度も来ていますが、よく行く南大門や大仏殿からは遠く離れていて、なかなか
行けなかったんです。
転害門から、正倉院へ。正倉院もずっと来てみたかったのですが、拝観時間に合わず、
今まで来られませんでした。
正倉院の正倉は誰でも知ってる校倉造りの建築です。
高床式なのですが、思っていたよりずっと高い位置に入口があります。
そして、1つの倉かと思いきや、北倉、南倉、中倉に分かれていて、校倉造りなのは北倉、南倉だけでした。
現地に行くと、いろいろ新たなことがわかって勉強になります。
大仏殿の後ろを通り、法華堂へ。法華堂はこの名前より、三月堂の名で知られています。
ここに今回の旅の最大の目的である仏像が安置されています。
この旅で、初めて見た団体客でごった返す入口から堂内に入ると、お寺の方が説明をしています。
しかし、パッと見渡した感じ、私が拝観したい仏像が見当たらないのです。
よく見ると、「秘仏拝観」の看板が。あぁ、そう言えば裏側にあるって聞いた気がする。
しかし、誰もそちらに行ってない。さては、この説明の後でないとダメなのかなと思っていたら、
他の人が入っていったので、ついて行きました。
ちょうどお堂の裏側にあたるそこには、人だかりができてました。
そして、その人だかりの中心に、ずっと拝観したかった執金剛神立像が安置されている厨子が
ありました。
位置が少し高いところにあるので、全身は見えませんが、彩色の残る甲冑を着ている姿は重厚です。
そして、目をカッと見開き、口を大きく開け、まさに恫喝しようとしている表情、金剛杵を振りかざす
腕や身体のバランスもとてもよいです。下ろされている左腕にはなんと血管が浮き上がっています。
忿怒の姿を表現した本当に素晴らしい像でした。
ずっと見ていたかったのですが、人も多く、混雑しているので、出ることにしました。
年に一度の開扉で、人気のある像なので、人も途切れることがなかったです。
落ち着いて拝観するのは難しいと思いました。
それと、気になったのが、拝観客が懐中電灯で照らして見てたことです。
ダメとはどこにも書いてないし、その方が確かに見やすいんですが、なんだかなぁ〜。って感じです。
私も信心深くはないのですが、仏像に懐中電灯を照らすって罰当たりな気がするんですけど。
私は懐中電灯で照らしてまで見るのは反対ですね。
法華堂には執金剛神立像以外にも不空羂索観音立像や
四天王立像などたくさんの国宝指定された仏像があります。
法華堂を後にして、向かいの開山堂へ。
開山堂は東大寺の初代別当である良弁僧正をまつったお堂です。
堂内には良弁上人坐像が安置されていて、毎年12月16日のみ開扉されます。
そして、大きな鐘楼・梵鐘を見て、側にある俊乗堂へ。
俊乗堂には俊乗上人坐像が安置されています。
俊乗上人坐像は先程の良弁上人坐像に比べ、とても写実的です。俊乗上人の生前の姿をありのまま写した感じを受けます。
それから、大仏殿の前を通って(今回は大仏殿はパス!)、
大好きな金剛力士像が安置されている南大門を見て、
森奈良漬店で奈良漬を買って、春日大社へ向かいました。
南大門の金剛力士像はいつ見ても、本当にカッコいいです。あの柵と金網が無ければ、触れるのになぁ・・・。
何度か見て思ったんですが、私は阿形の方が好きです。
春日大社には初めて行きました。本殿まではバス通りから結構遠かったです。
途中で、宝物館のポスターが貼ってありました。「刀と鎧 開催中」。ヤッター!
春日大社には複数の国宝指定の甲冑があることを知っていたのですが、不定期展示なので、見られるとは
思っていなかったから、嬉しくなってしまいました。
本殿は、神社ではよくあることなんですが、参拝客がいるところから全てを見ることはできません。
神社の神秘性というところでしょうか?残念ですが、それはそれでよしとしなければなりません。
春日大社の場合は、一般の参拝よりもう少し近くに寄れる特別参拝があります。
今回はその特別参拝をする予定でしたが、今日はやってないとのこと。
「なぜ?」と思ってたら、装束をまとい、雅楽器を手にした方々がやってきました。
どうやら、明日の「おん祭り」というお祭りに関連した行事のようです。
参拝できないわけを納得しつつ、「刀と鎧 開催中」の宝物館へ向かいました。
宝物館では赤糸威鎧が展示されてました。しかも2つ(ともに国宝)も。
赤糸威鎧、見てみたかったんですよね!来てみてよかったよ。
特に源義経奉納と伝えられている赤糸威鎧は細工が細かいし、本当に綺麗でした。
この展示はどうやら、大河ドラマと関連させて開催したようで、「義経さん&NHK、ありがとう!
受信料払ってた甲斐があった(?)」って感じでした。
春日大社で思わぬ国宝を拝観した後、興福寺の五重塔、東金堂、三重塔、北円堂を見て、
ホテルに帰りました。
興福寺に着いたのが日没の時間だったので、周囲に拝観客もほとんどおらず、じっくり建築を見ることができました。
久し振りに見た興福寺の五重塔は相変わらず背が高く、どっしりとしてました。
見た瞬間、なんだか感動して、やっぱり塔が好きだと思いました。
ホテルに帰る途中、奈良てぬぐいの店「朱鳥」に寄りました。
この店のてぬぐいは奈良らしい柄だということで、寄ったんですが、正倉院展のときに売れてしまい、
あんまり種類がなかったのが、ちょっと残念でした。
しかし、どの柄も捨て難く、結局さんざん悩んで、友人と自分に購入。柄は正倉院宝物と春日大社の万灯篭です。
そしたら、商店街の福引券をもらいました。
さっそく福引に行きましたが、賞品が「特賞・プリンセス天功イリュージュンin奈良」で、
その他はすべて商店街オンリーの商品券でした。「・・・い、いらない」と思った私はそのまま引き返しました。
